アスベストと封じ込め

築30年以上の古い建物には、「アスベスト」が含まれている事があります。
アスベストを含む建物の解体では、専門業者による適切な処理が必要なのです。

今回は、アスベストの処理方法の中でも「封じ込め工法」について、詳しく解説したいと思います。

アスベスト封じ込め工事とはどんなもの?

アスベストとは、1990年代頃まで建材や車の部品等に多く使用されていた天然鉱物です。
その後発ガン性がある事が発覚し、今は使用禁止となっています。

しかし、解体の際に空気中に飛散したアスベストを吸ってしまうと、肺がん等の健康被害を招く可能性があるのです。
そのような被害を防ぐために、アスベストは適切に除去しなければなりません。

完全に除去をしない場合には、「封じ込め工法」または「囲い込み工法」によって、アスベストが飛散しないように処理をします。

アスベスト封じ込め工法とは?

「アスベスト封じ込め工法」とは、専用の塗料をアスベストに直接吹きかけたり浸透させる事によって、飛散しないように封じ込める方法です。
外側からアスベストを固めるため、工期を短縮出来るというメリットがあります。

アスベストが飛散する確率も非常に低く、安全性の高い工法と言えます。

アスベスト囲い込み工法とは?

アスベストは、飛散しなければ人的被害はほとんどありません。
そこで、アスベストが含まれている部分を非アスベスト建材で覆い、囲い込んで密封してしまうという工法が「囲い込み工法」です。

こちらも、封じ込め工法と同様、費用を抑えられる、工期が短縮出来るというメリットがあります。

アスベスト封じ込め工事の費用は?

アスベスト封じ込め工事の費用

アスベスト除去費用の相場は、2階建て30坪で20万円前後だと言われています。
外壁に含まれている場合は手間や時間がかかるため、30万円~40万円と高めのようです。

先ほどもお話したように、封じ込め工法はアスベストを完全に除去するよりも安い費用で出来ます。
ただし、アスベストのレベルや量、依頼する業者によっても異なります。

いくつかの業者から見積りを取り、内容を比較しましょう

アスベスト封じ込め工事の法律や届出は?

アスベスト封じ込め工事の法律や届出

アスベストは、発じん性によってレベル1~レベル3に分けられます。
レベルによって、使用箇所や法律で定められている「完全除去」「封じ込め」などの処理方法も異なります。

発じん性の高いレベル1、2に関しては、労働基準監督署や都道府県に届出が必要です。
工事の計画書やリサイクル法などに関する届出をしなければなりません。

ただし、発じん性の低いレベル3に関しては、特に届出は必要ありません。

アスベストを含む建物の解体は専門業者に依頼しよう

アスベストを含む建物の解体は、専門業者に依頼しなくてはなりません。
ですから、アスベストを含まない一般的な解体工事よりも費用は高くなります。

解体業者の中には、アスベストが含まれているのを分かっていながら除去をしない悪徳業者も存在します。
実際に過去にも、アスベストを含む学校の解体において、適切な処理が行われておらず大きな問題となりました。

飛散したアスベストを吸い込んでしまった場合、肺に刺さり健康被害を招きます。
その潜伏期間は約20年~40年と長いため、原因を特定するのが難しいのです。

人の命にも関わるものですから、古い建物の解体の際は、アスベストの有無をしっかりと確認しましょう。
そして、アスベストの除去や封じ込めやなど適切な処理を行う、信頼出来る業者に依頼をする事も重要です。

アスベストの封じ込めは信頼出来る業者に依頼しよう

アスベストの封じ込めは信頼出来る業者に依頼しよう

先ほどもお話したように、アスベストの処理をずさんに行ったり、そもそも処理をしないような悪徳業者は存在します。
解体工事によってアスベストを飛散させる事は、多くの人に健康被害を与えます。

施主として出来るのは、信頼出来る業者に依頼をする事でしょう。
事前に複数の会社から見積りを取り、比較する事でより優良な業者を選ぶ事が出来ます。

ネットの「一括見積りサイト」などを利用すれば、わざわざ足を運ばなくとも、簡単に複数の業者の見積りが取れます。
また、このようなサイトでは、登録の際に業者を審査していますから悪徳業者に当たるリスクも少ないのです。

見積りの際に、封じ込めや囲い込みなど、どのように処理を行うのかも確認しておくと安心でしょう。

アスベスト封じ込めのまとめ

アスベスト封じ込めのまとめ

アスベストの封じ込め工事とは、専用の塗料を吹き掛け、アスベストが飛散しないようにする工法の事です。
完全に除去するよりも手間や工期が短縮出来るため、費用も抑えられます。

アスベストの処理は、専門業者による工事が必要です。
アスベストの処理を怠ると、多くの人に健康被害を与えてしまいます。

施主としても責任感を持ち、信頼出来る業者に依頼する事が大切でしょう。