固定資産税と解体

引っ越しや家の老朽化などで、建物を解体して更地にする事があります。
しかし、家屋を解体すると固定資産税が高くなるという話を聞いたことがある人もいる事でしょう。

それは本当なのでしょうか。
また、固定資産税は毎年払い続けなくてはならないものです。

どれくらい上がるのかも気になる所でしょう。
そこで今回は、家屋を解体すると固定資産税が上がるのかについて、詳しく解説したいと思います。

家屋を解体すると固定資産税は上がる?

家屋を解体すると固定資産税は上がると言うのは、本当なのでしょうか。

固定資産税とは?

「固定資産税」という言葉を一度は耳にした事がある人も多いかもしれません。
そもそもどんなものなのでしょうか。

具体的に説明出来る人は少ないのではないかと思います。
固定資産税とは、年に1度、土地や建物などの固定資産の所有者に課せられる税金です。

市町村によって「評価額」というものが決められ、それに基づいて算出されます。
この評価額は、約3年に1度見直される事になっています。

ですから、固定資産税の額はずっと一定ではなく、多少変動するものです。
また、後ほど説明させて頂きますが、固定資産税には様々な減免措置もあります。

固定資産の大きさや条件によっても異なりますから、土地も家も同じ大きさだとしても、一概に固定資産税額が同じだとは限らないのです。

解体して建物が無くなると固定資産税は上がる?

建物を解体して無くなると、固定資産税は本当に上がるのでしょうか。
まず解体をするという事は、建物にかかる固定資産税は無くなります。

しかし、土地の固定資産税額は上がるのです。
家屋が建っている場合には、土地の固定資産税が減免されるという特例があります。

ですから、解体して建物が無くなると、土地に適用されていた減免の特例が無くなるため、固定資産税額が元に戻るのです。
そしてトータル的に固定資産税は上がる傾向にあります。

つまり、正確には税が上がる訳ではなく、特例がなくなる事で本来の金額に戻るという事なのです。

固定資産税の計算方法は?解体後はどれくらい上がる?

固定資産税の計算方法

解体後に固定資産税が上がるかもしれないという理由は、分かって頂けたかと思います。
しかし、実際にどれくらい上がるのかが気になるところでしょう。

まず、建物においても土地においても、固定資産税は固定資産評価額の1.4%と決められています。
ただし、先ほども申し上げたように建物が建っている場合には、土地の固定資産税が減免されるのです。

土地の200㎡までを「小規模住宅用地」として評価額の6分の1が減免されます。
また、200㎡以上の部分を「一般住宅用地」として3分の1の減免がされるのです。

ですから、固定資産税の計算方法は以下のようになります。

200㎡までの土地「評価額×1/6×1.4%」
200㎡を越える土地「評価額×1/3×1.4%」

建物が建っていた事で6分の1の減免措置を受けていた場合、単純に今の6倍ほどに固定資産税額が上がるかもしれないという事です。
ただし、固定資産税の算出方法は、自治体によって多少異なる部分もあります。

事前に役所等で確認をしておくと良いでしょう。

都市計画税とは?

固定資産税と共に納めなければならないのが「都市計画税」です。
これは、都市計画区域に当たる土地にのみかかります。

都市計画税は、不動産の評価額の0.3%と決められています。
ただし、こちらも建物が建っている土地は3分の1~3分の2の減免措置が適応されます。

ですから、建物を解体した際には、土地にかかる都市計画税も元に戻ります。
都市計画区域内の土地では、建物の解体後に都市計画税の金額も上がるでしょう。

固定資産税の賦課期日は1月1日

固定資産税の賦課期日は、毎年1月1日です。
1月1日時点で土地や家などの不動産を所有している人に対して、固定資産税の支払い義務が課せられます。

ですから、年末年始に解体工事や建て替えに伴う新築工事を予定している場合には、損をしないように注意をしなければなりません。
解体業者やハウスメーカーでも、そう言った相談に乗ってくれるでしょう。

解体後の更地は活用する事で固定資産税を節約しよう

解体後の更地は活用する事で固定資産税を節約しよう

建物を解体して更地にしてしまうと、減免措置が受けられなくなり固定資産税額が上がります。
もしも建物を建てる予定がないのなら、そのままにしておくのではなく活用して節税する事が出来ます。

それは、固定資産税の金額が、土地の「地目」によっても異なるからです。
では、どのように活用すれば節税出来るのか、詳しく見ていきましょう。

更地を農地転用する

解体後の土地は、「農地転用」をする事で安くなります。
実は、農地の固定資産税はとても安いのです。

農業をやってみたいと思っていた人は、これを機に始めてみても良いかもしれませんね。

コインパーキングや駐車場として活用

解体後の更地を活用する方法には、コインパーキングや駐車場として使用するのも良いでしょう。
土地の地目を「雑種地」にする事で、固定資産税が安くなるからです。

また、駐車場を利用してもらえればその分の収入も得られます。
更地にしておくよりも有効活用になるでしょう。

固定資産税と解体のまとめ

固定資産税と解体のまとめ

建物を解体すると、結果的に固定資産税額は高くなる場合が多いでしょう。
それは、土地に適用されていた特例措置がなくなり、固定資産税額が元に戻るからです。

最大で約6倍にもなる計算ですが、どれくらい高くなるかは一概には言えません。
解体後に再建築をする場合は再び特例措置が受けられますが、更地にしておくと税金だけがかかってしまいます。

ですから、更地は農地転用やパーキングにするなどの活用をして、節税をするのがオススメです。