解体工事と振動

解体工事では、騒音や粉塵・振動など、ご近所に様々な迷惑をかけてしまいます。
もちろん、解体業者も作業をするにあたってご近所への配慮はするのですが、どうしても防ぎ切れないものもあるでしょう。

そんな中でも今回は「振動」について詳しく解説したいと思います。
振動に関する決まりはあるのか、苦情や振動対策についても解説していきましょう。

解体工事の振動は「振動規制法」で定められている

解体工事をするにあたって、振動や騒音は避けられないものでしょう。
しかし、だからと言ってどれだけ大きな音や振動を出しても良いという訳ではありません。

振動や騒音については、地域住民の生活を守るために「振動規制法」や「騒音規制法」という法律で様々な事が定められています。
こちらは、振動規制法の一部です。

第十五条
市町村長は、指定地域内において行われる特定建設作業に伴つて発生する振動が環境省令で定める基準に適合しないことによりその特定建設作業の場所の周辺の生活環境が著しく損なわれると認めるときは、当該建設工事を施工する者に対し、期限を定めて、その事態を除去するために必要な限度において、振動の防止の方法を改善し、又は特定建設作業の作業時間を変更すべきことを勧告することができる。
(振動規制法より引用)

市町村町によって定められた地域においては、解体工事などを行う際に様々な取り決めがされています。
解体業者はこの決まりを守って工事を行わなければなりません。

振動規制法による解体工事の振動の基準は?

振動規制法によると、解体工事において振動の大きさの基準は「75db(デシベル)」とされています。
ちなみに、騒音に関しては「85db」です。

「デシベル」と言われても、どれくらいなのかイマイチ分かりませんよね。
具体的な例を挙げますと、100デシベルは電車がガード下を通る時の音。

90デシベルはカラオケボックスの室内や、犬の鳴き声、80デシベルはピアノの音や地下鉄の車内ほどの騒音や振動だと言われています。
こうして見ると、75dbや85dbが住民の生活に支障を来す程度のものだという事が分かって頂けるでしょう。

解体工事の振動被害で苦情が発生するケースとは?

解体工事の振動被害で苦情が発生するケース

解体工事の振動の被害で、苦情が発生する事があります。

  • 家の外壁にヒビが入った
  • 早朝や夜中の騒音や振動

隣家の解体工事の振動によって、家の外壁などにヒビが入ったという苦情があります。
この場合には、損害賠償問題となる事もあるでしょう。

この様なトラブルに備え、解体業者には事前に損害賠償保険に加入してもらう事が重要です。
しかし、元々あった家の亀裂を、隣家の解体工事のせいだと勘違いする人もいます。

ですから、隣家との距離が近い場合は、工事の前に家屋調査をしておくと安心です。
また、早朝や夜中の作業での騒音も、苦情やトラブルに発展してしまうでしょう。

解体工事の作業時間については「騒音規制法」で定められています。
しかし、中には工期の遅れなどを取り戻すために、規則を守らず作業を行う業者もいるようです。

決められた時間外に作業を行う行為は、振動だけではなく騒音などに関してもご近所へ多大な迷惑をかけてしまいます。
ですから、そのような悪徳業者に依頼をしないとう事が重要なのです。

解体工事の振動対策は?

解体工事の振動対策

解体工事での振動対策には、どのようなものがあるのでしょうか。

振動対策には決まりを守って工事を行う解体工事業者を選ぼう

騒音や振動の大きさはもちろん、作業時間帯を守る事は重要です。
ちなみに、「騒音規制法」で定められている建設工事の作業時間帯は、以下の通りです。

区域 作業時間帯 1日の作業時間
第1号区域 7時~19時 10時間以内
第2号区域 6時~22時 14時間以内

住宅地や商業地を第1号区域、工業地域を第2号区域としています。
振動に関する苦情を避けるためには、このような法律をしっかりと守って作業を行う解体業者を選ぶ事が重要です。

優良な業者を選ぶには、事前に複数の業者から見積りを取るのがポイント。
ネットで簡単に合見積りが取れる「一括見積りサイト」などを利用するのもオススメです。

見積りサイトでは、独自の審査基準で業者をふるいにかけていますから、短時間で信頼性の高い業者を見つける事が出来るでしょう。
また、業者同士を競わせる事で、解体工事の費用を抑えられる可能性も高いと言えます。

解体工事と振動のまとめ

解体工事と振動のまとめ

解体工事では大きな建物を壊しますから、どうしても振動が起こってしまいます。
そのため、近隣住民の生活を守るために、「振動規制法」という法律が定められているのです。

規定を守らず工事を行う事は、苦情やトラブルに発展する可能性もあります。
振動や騒音に関する法律に則って作業を行う、信頼出来る解体業者を選びましょう。