所有する家屋や店舗などがある方は、建て替えやリフォームなど建物の解体工事を行う機会が訪れるでしょう。
解体費用は高額ですから、事前にしっかりと把握しておきたいものです。
しかし、解体費用の相場は、実は地域によって異なります。
中でも今回は、静岡県の県庁所在地である静岡市の解体費用の相場について、詳しく解説しましょう。
静岡市周辺で建物の解体をお考えの方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
Contents
静岡市の解体費用の単価坪は?
静岡市の解体費用の相場は、どれくらいなのでしょうか。
坪単価や実際の費用例について、詳しく見ていきましょう。
静岡市の解体費用の坪単価
静岡市の解体費用の坪単価をまとめてみました。
建物の構造によって相場が異なるのは、解体に掛かる手間に差があるからです。
構造 | 坪単価 |
---|---|
木造 | 2.5万円 |
鉄骨造 | 3.1万円 |
RC造 | 5.4万円 |
頑丈な造りの建物ほど、解体するのに手間が掛かります。
特殊な重機を使用したり、多くの人材が必要になるなど、解体費用が掛かる要因が多いのです。
ですから、鉄骨や鉄筋を使用した建物の解体をお考えの方は、多めに予算を組んでおきましょう。
静岡市の解体工事の費用例
静岡市で実際に行われた、解体工事の費用例について、少しご紹介しましょう。
構造 | 坪数 | 費用 | 工期 |
---|---|---|---|
木造2階建 | 31.5坪 | 112.6万円 | 6日間 |
木造平屋 | 20坪 | 76.2万円 | 5日間 |
鉄骨造2階建 | 36坪 | 125万円 | 10日間 |
RC造2階建 | 50.3坪 | 127万円 | 14日間 |
店舗平屋 | 31坪 | 325万円 | 16日間 |
上記は、数ある事例のほんの一部です。
ですから、おおよその参考程度にご活用ください。
解体費用には相場こそありますが、上記のように実際にはそれぞれの条件によって変動します。
詳しい見積金額を知りたい方は、業者の立ち会いの下に行われる「現場積もり」の際に確認してみましょう。
静岡市で解体費用が高くなるのはどんなケース?
解体費用は、各物件の様々な条件によって相場よりも高くなる事があります。
静岡市で解体費用が高くなるのは、どのようなケースが考えられるのでしょうか。
アスベストを含んだ建物
築年数の古い建物の解体で気を付けなければならないのが、「アスベスト」です。
結論から申し上げると、アスベストを含む建物の解体費用は、相場よりも高くなる傾向にあります。
アスベストとは、繊維状の天然鉱物の一種。
空気中に飛散しやすく、解体工事の際にそれを吸い込んでしまった場合、様々な健康被害を招く恐れがあります。
ですから、アスベストを含む建物の解体は、専門業者が行わなければならないのです。
アスベストは、その危険性が発覚する以前は「奇跡の鉱物」と呼ばれ、建材として大変重宝されていました。
現在は使用禁止になっていますが、アスベスト全盛期とも言える1990年代頃に建てられた建物には、未だに含まれている可能性があるのです。
静岡市にも、築年数を重ねた古い建物は数多く存在します。
古家の解体を予定している方は、事前にアスベストの有無について、しっかりと調査を行いましょう。
狭小地での解体工事
解体費用を左右する要因の一つが「立地条件」です。
中でも、狭小地や入り組んだ土地に建つ建築物の解体は、手間が掛かります。
重機が入れず手作業になったり、交通誘導員を設置したりと、その分費用が多く掛かるのです。
また、隣家との距離によっては、足場が組みにくい、騒音や粉塵の影響を及ぼしやすい等の問題もあるでしょう。
そのような問題を解決するのにも、実質、費用が掛かるのです。
静岡市で、狭小地に建つ建物の解体をお考えの方は、費用が高くなる可能性がある事を覚えておきましょう。
静岡市で解体費用を抑えるためのポイント
様々な条件によって変動する解体費用ですが、なるべく安く抑えたいものですよね。
実は、少しの工夫や手間をかける事で、解体費用を抑える事は可能です。
静岡市で、解体費用を抑えるポイントについて、いくつかご紹介しましょう。
静岡市に解体工事で利用できる補助金制度はある?
静岡市には、解体工事の際に利用できる補助金制度が設けられています。
一部の制度や内容をご覧ください。
制度 | 内容 |
---|---|
静岡市空き家改修事業補助金 | 市街化区域内の空き家の改修の費用の一部を補助 |
中山間地域移住者用住宅改修事業補助金 | 市の中山間地域に定住するために住宅を改修する場合の費用の一部を補助 |
静岡市民間建築物吹付けアスベスト対策事業 | 吹付けアスベストが施工されている民間建築物に対して、分析調査や除去等にかかる費用の一部を補助 |
ブロック塀等耐震化促進事業 | ブロック塀等の撤去・改善工事を実施する所有者に対して、補助金を交付 |
静岡市の補助金制度は、多方面に渡り充実しています。
該当する方は、このような制度を利用する事で、解体費用の削減に繋がるでしょう。
ただし、これらの制度は、無条件に受けられるものではりません。
それぞれに定められた基準があり、それを満たす場合にのみ補助金が受け取れるのです。
事前に申請する必要がありますから、解体工事が始まる前に手続きを行いましょう。
自分で出来る事は業者に依頼しない
解体工事の一連の流れの中で、業者に依頼しなくとも自分で出来る事は、意外と多くあります。
業者に頼めば楽ですが、そこを自分で行う事で、解体費用の削減に繋がるのです。
- 不要品の処分
- 解体業者選び
- 建物滅失登記
空き家などの解体で出る不要品は、業者に処分してもらう事も出来ます。
しかし、産業廃棄物としての処分になるため、費用が割高になるのです。
静岡市のゴミの回収などを利用して自分で行う事で、廃棄物の処分費用の削減になります。
また、建替えやリフォームなどの際に多いのが、建設業者が解体業者を紹介してくれるというケース。
紹介なら安心ですが、そこには中間マージンが発生する事がほとんどです。
解体工事の後に行う「建物滅失登記」に関しても、専門家に依頼をすると当然費用が掛かります。
しかし、実は書類を揃えて提出するだけの、自分でも出来る簡単な登記なのです。
このように、自分で出来る事を進んで行うだけでも、解体費用は節約できるでしょう。
複数の業者から見積りを取ろう
解体費用を安く抑えるには、複数の業者から見積りを取って比較しましょう。
価格競争をさせる事で、費用が安くなる可能性があるからです。
見積りの内容や業者の対応を比べる事で、優良業者かそうでないかの見極めも出来るようになります。
しかし、複数の業者から見積りを取ると言っても、簡単な事ではありません。
そこで、オススメしてるのが「一括見積りサイト」です。
自宅に居ながら、ネットで簡単に相見積りを取る事が出来ます。
このようなサイトでは、業者を登録する前に厳しく審査していますから、業者選びを自分でするのが不安だという人にも安心です。
条件を入力すると、それに見合う業者を見繕ってくれるので、初めてでも簡単に良い業者を探す事が出来るでしょう。
当サイトがオススメする見積りサイトには、静岡市周辺の業者も登録しています。
気になる方は、ぜひ一度、見積りを依頼してみて下さい。
静岡市と解体のまとめ
静岡市の解体費用の相場は、坪単価2.5~5.4万円ほどです。
ただし、建物の構造や大きさ、立地条件などによって変動しますので、費用は多めに用意しておきましょう。
静岡市には、解体工事の際に利用できる補助金が設けられています。
活用する事で、解体費用の削減になるでしょう。
その他に、解体費用を安く抑えるポイントは、相見積りを取る事です。
複数の業者を比較して、より自分に合った優良業者を選びましょう。
一括見積りサイトなどを利用すれば、初めてでも簡単かつ安全に業者選びが出来るでしょう。