マンションと解体

新築で購入した分譲マンションも、長い年月が経てば老朽化してしまいます。
古くて不便という事の他に、耐震問題は深刻でしょう。

しかし、所有権を持っているとは言え一戸建てとは違い、一存では解体できないのがマンション。
そこで今回は、老朽化した分譲マンションはどうすれば良いのか、解体費用についても解説したいと思います。

老朽化した分譲マンションは解体する?

老朽化した分譲マンションは、解体して新しく建て替えるのが理想的と言えます。
また、更地にして権利を持つ住人で分け、売却するのも一つの方法でしょう。

しかし、マンションは住人みんなの財産です。
老朽化が原因とは言え、一筋縄ではいかないのが現実と言えます。

分譲マンションは住人が賛成しないと解体できない

老朽化してきたマンションであっても、解体に反対する住人が多い場合は、建て替えは出来ません。
法的には、住人の5分の4の賛成がなければ、分譲マンションの解体は出来ないのです。

とは言え、この数十年の間に耐震基準も変わっています。
ですから、法改正前の基準で建てられたマンションの耐震は今の建物よりも低いのです。

耐震への不安はあっても、解体するにあたっての費用や手間を考えると、首を立には振れない住人もいるのでしょう。
実際に、老朽化に伴い寿命を迎えているとも言えるマンションは多いのですが、建て替えが難しく社会問題にもなりつつあります。

老朽化した分譲マンションの解体以外の選択肢

分譲マンションの所有権は、住人みんなにあります。
ですから、簡単に解体や建て替えをする事は出来ません。

「費用の用意もあり、解体したいけれど反対派が多い」
「耐震が不安で長くは住んでいられない」

そんな人は、解体をせずにそのまま売却する事も選択肢一つです。
キレイにリフォームをし、価格を下げればは古いマンションでも需要はあります。

自分の所有する部屋だけの売却なら、他の住人の承諾も必要ありません。

分譲マンションの解体費用はどうなるの?

分譲マンションの解体費用とは、一体どれくらいかかるものなのでしょうか。
マンションは、鉄筋や鉄筋コンクリート造などの頑丈な造りになっている事がほとんどです。

一般的な家屋やアパート等に比べ、大規模な解体になりますから、大きな重機や大勢の人員を必要とします。
ですから、高額になる事は間違いないでしょう。

大きさや立地条件などによっても異なりますが、マンション解体の相場は1世帯当たり100万~200万円ほどのようです。
分譲マンションの多くは、毎月「修繕積み立て費」を貯めています。

解体の際にまだ残っていれば、それも使う事になるでしょう。
また、現在解体が必要な建物である場合、時期的に「アスベスト」が踏まれている可能性もあります。

アスベストは1970年~1990年頃まで使用されていた物質です。
健康被害を招く可能性がある事が発覚し、現在は使用禁止になっています。

専門業者による適切な処理が必要ですから、アスベストを含む場合は解体費用は更に高額になるでしょう。

マンションを購入する際には老朽化による解体までを視野に

マンションを購入する際には老朽化による解体までを視野に

ここまでお話させて頂いたように、分譲マンションは年数が経ち老朽化しても、解体や建て替えが難しいのです。
修繕積み立て費を毎月支払っていても、それは「修繕」に使用されれば解体の時期には残っていない可能性もあります。

例えば、一戸建てを建てる時には将来のリフォーム等も視野に入れて購入する人が多いかと思います。
しかし、マンションの場合には、修繕積み立て費を払っていれば安心だと思っている人もいるでしょう。

分譲マンションは、購入者の財産です。
しかし、だからこそその財産の維持を生涯に渡ってしなければならないという意識も必要と言えます。

マンションを購入する際には、いつか建物の寿命が訪れた際の解体や建て替えまで、しっかりと視野に入れましょう。

マンションの解体のまとめ

マンションの解体のまとめ

老朽化したマンションは、解体し建て替えるのが理想と言えます。
しかし、費用や手間もかかるため、同意してくれない住人も多いのが現実。

法的には、住人の5分の4以上の賛成がなければマンション解体は出来ないのです。
老朽化に伴い耐震などが不安な人は、解体をせず自分の所有する部屋だけを売却してしまうのも良いでしょう。

また、そもそも分譲マンションを購入する際には、いつか訪れる建物の寿命についてもしっかりと考える事が重要と言えます。