建物には、様々な建築方法があります。
その造りによって、解体の手間や費用も異なるのです。
中でも今回は、頑丈さが特徴である「RC造」の建物の解体費用について解説したいと思います。
Contents
RC造の建物とは?
RCとは、「ReinfoRCed Concrete(鉄筋コンクリート)」の略です。
つまり、RC造とは鉄筋コンクリートで作られた建物の事を指します。
鉄で組んだ型枠に、コンクリートを流し込んで固めた構造です。
圧縮力に強いが引張力に弱いコンクリートを、鉄筋で補強する事で両方の短所を生かした構造となっています。
RC造の建物は耐久性、耐震性、耐火性に大変優れているのです。
最近では、RC造の一般住宅も増えてきています。
RC造の住宅の解体費用はどれくらい?
一般的に木造建築に比べ、RC造の建物の解体費用はやや高めだと言われています。
RC造の建物の解体費用の相場や、なぜ高くなるのかをまとめてみました。
RC造住宅の解体費用の坪単価は?
RC造の住宅の解体費用は、一般的には1坪あたり4万円~8万円が相場だと言われています。
広さによってもだいぶ上下するようですのでまとめてみました。
坪数 | 坪単価 |
---|---|
10坪未満 | 7.2万円 |
10坪台 | 5.8万円 |
20坪台 | 3.9万円 |
30坪台 | 6.1万円 |
40坪台 | 4.0万円 |
50坪台 | 4.6万円 |
60坪台 | 5.0万円 |
70坪台 | 5.5万円 |
上記はあくまでも、おおよその相場です。
条件や業者、工期によっても異なります。
RC造住宅の解体費用が高いのはなぜ?
木造建築の解体費用の相場が、1坪あたりおよそ2万円~3万円だと言われています。
それに比べると、RC造の解体費用はやはり高いものです。
しかし、なぜ高くなってしまうのでしょうか。
手間がかかる
耐久性が特徴の一つでもあるRC造の住宅。
しかし、その頑丈さは解体においてはデメリットなのです。
手作業が出来ない部分が多いため、大きな重機を使わなければならないケースは少なくありません。
そうなれば、その運搬費や燃料代がかかります。
また、その重機を操縦する人件費もかかるでしょう。
丈夫な鉄筋とコンクリートで作られていますから、解体するのに手間がかかるのです。
工期が長い
RC造の住宅は、木造建築などと比べ工事中の騒音も大きく、作業が出来る時間帯が限られるため工期が長くなります。
工期が長くなれば、その分の人件費や設備費なども当然かかりますから、費用が高くなるのです。
RC住宅の解体費用を抑えるポイント
RC造の住宅の解体費用は高いとは言え、実際には業者によって大きく異なります。
中には、数十万円の差が出る事もあるようです。
ですから、事前にいくつかの業者に見積もりを取り、内容も含めしっかりと検討する事がポイントでしょう。
RC造の解体費用のまとめ
丈夫な造りが特徴のRC造(鉄筋コンクリート造)の建物。
しかし、頑丈さゆえに手間や工期がかかる事から、解体費用は木造の建物と比べ高くなるのが一般的です。
坪単価の相場は、約4万円~8万円。
しかし、その具体的な費用については業者によって大きな差が出る事もあります。
事前に複数の業者から見積もりを取り比べる事が、解体費用を抑えるポイントでしょう。