火事に遭い、自分の家が燃えてしまった!
出来ればそんな災難には遭遇したいものですが、決して火事が起こらないとは限りません。
火事の後始末についてご説明いたします。
Contents
火事の後始末の基礎知識!何をすれば良い?
火事で家が燃えてしまった後、家主は燃えてしまったマイホームをそのまま放置するわけにはいきません。
家主として、火事に遭った自分の家の後始末をしなければいけないのです。
火事の後始末をすぐにしなければならない人はもちろんの事、家を持つ方はこれからの備えとして「火事の後始末」の基礎知識を学んでおきましょう。
家の火事の後始末では消防署と警察と保険会社へ報告を
火事の後始末の最初として、消防署に火元がどこで何が原因で火事になったのかの説明をします。
次にご自分の名前や年齢、生年月日、現在の職業など、消防の方に聞かれた事を答えてください。
尋ねられた内容は、消防記録に残されます。
また、警察にも火事についての説明をしなければなりません。
警察への説明は、火事が事故なのか事件なのかを判断するための事情聴取になります。
同じような事をそれぞれに説明するので大変ですが、しっかりと彼らに協力しましょう。
保険会社へ報告して火事現場を見てもらいます。
これは、保険会社へ保険金を請求するためです。
消防から罹災証明書を受け取ろう
消防の方への説明が終わった後、「罹災状況報告書」を受け取りましょう。
これに必要事項を記入し、5日以内に提出すると「罹災証明書」を手に入れられます。
罹災証明書は、火事に遭った事を証明する書類です。
この証明書がある事で、火事の後始末で必要になる廃材処理費用の減免や保険金受け取り、税金の免除、補助金の受け取りが出来るようになります。
火事に遭った後は特にお金も掛かってくるので、罹災証明書は非常に大切です。
保険会社に火事の報告をする際、罹災証明を受け取る予定である事を先に伝えておくと、スムーズに保険金を受け取る事が出来ます。
家主がすべき火事の後始末は?
消防署などへの報告も家主がすべき火事の後始末ですが、実は他にもやる事は山積みです。
他にも紛失・消失してしまった貴重品がある場合はそれぞれ手続きを行いましょう。
例えば、実印を紛失した場合は、再度作成して市町村で印鑑登録をし直せます。
預金通帳・貯金通帳は、開設した銀行や信用金庫・ゆうちょに届出をすると再交付してもらえるのです。
他にも免許証を紛失したら、警察署で申請手続きをすると、大体2~3週間で交付してもらえます。
ちなみに、運転免許試験場なら即日交付が可能なので、すぐに行ける方はそちらを先に済ませましょう。
クレジットカードの紛失は、一刻も早くカード会社に連絡して利用停止してください。
もし他人の手にクレジットカードが渡ると、悪用される恐れもあります。
ライフラインの手続きも家主がすべき火事の後始末
解体工事を始める前に火事の後始末として、電気、電話、ガス、水道をそれぞれの会社や局へ連絡して停止してもらいましょう。
大体は、火災が生じた時に消防署から連絡を受けている事が多いと言えます。
しかし、もしもの場合もあるので、こちらからも連絡しておくと安心です。
電気やガスは、火災によってケーブルが切れて漏電したり、ガスでさらに大きな火災を発生させる恐れがあります。
二次被害にならないためにも停止手続きは非常に重要です。
水道は、消火作業中は水の供給を増やすように消防署から受けている事が多いでしょう。
消火が終了後に停止手続きを行います。
家主がすべき火事の後始末は家の解体工事
燃えてしまった家は、放置しておくわけにはいきません。
警察や消防署などへの報告が済んだ後は、火事の後始末として解体工事業者に廃屋を処理してもらいましょう。
火事の後始末を請け負ってくれる解体工事業者を探そう
まずは、火事の後始末を請け負ってくれる解体工事業者を探しましょう。
火事に遭った直後だと、精神的にも時間的にも余裕のない状態です。
解体業者の中にはそんな精神状態につけ込んで、高額な解体費用を請求される恐れもあります。
余裕のない中でも、せめて2社以上は見積もりを取って損をしないように探しましょう。
ネットを使える携帯などがあるなら、解体工事一括見積もりサイトで優良な解体工事業者を探してください。
複数業者から見積もり依頼をして業者を決定すると良いのです。
火事に遭って、余裕のない精神状態でも安心して頼れる業者にお願いしましょう。
解体工事での近隣への配慮も大切な火事の後始末
近隣の方への配慮は、解体工事では非常に重要になります。
解体工事は、建物を壊す事で振動や騒音、粉塵を発生させるもの。
通常の解体工事でも、それらが周囲に広がらないように養生などを行って近隣へ配慮を行います。
火事の後始末での解体工事は、特に粉塵などが飛散しやすくなるのです。
解体工事業者が細心の注意を払っても、どうしても近隣へ多少なりとも被害が及ぶ可能性があります。
火事に遭った事と、これからの解体工事について、家主からも近隣へしっかりと説明をして理解を得るようにしましょう。
火事の後始末で解体工事中に住める仮住まいの手配
自宅が燃えてしまい、火事の後始末を行っている間は仮住まいを探して寝る場所を確保しなければなりません。
とは言ったものの、すぐに住める場所が見つかるわけではありません。
自治体に相談をすれば、市営住宅の空き部屋に入居出来る可能性があります。
火事の後始末で受けられる火災保険を受けよう!
火事に遭った時に使える火災保険があります。
被害に遭っていない時は保険の存在すら忘れているかもしれませんが、保険はいざという時に本当に助かるのです。
補償内容はそれぞれの家主によって異なってくると思いますので、今一度内容確認をしておきましょう。
一般的に保険の対象になっているのは、建物と家財です。
建物とは建物に関する設備等を保障してくれるもので、家財は保険証券記載の建物内に収容されたものの事。
例えば、建物にだけ火災保険を付けている場合、建物内のものも消失してしまっても補償は受けられません。
火災保険の補償は、火事の後始末にあったっての廃屋の解体工事費用にも当てる事が出来ます。
再度補償内容を確認して、万が一に備えておく事もこれから生活していくためには必要な事でしょう。
火事の後始末についてのまとめ
火事にはできれば遭いたくないものですが、ずっと生活している限り何が起こるか分かりません。
自分の家を失ってしまうという事は、精神的にも非常に追い詰められる事だと思います。
解体工事を行って自分の家を処分してしまう事に抵抗がある方もいるかもしれません。
しかし、廃屋を放置する事は非常に危険な事ですので、放っておく事は出来ないのです。
また、自分たちの気持ちを切り替えて前を向くためにも、火事に遭った家を解体する事はとても大切な儀式になります。
火事に遭っていない方も他人事だとは思わず、火事の後始末について学んで災害に備えておくと安心出来ます。